●仕事を楽しむということ
現在、社内メンバの教育のためにカリキュラムを作成している。
カリキュラムのテーマ(名称)は、「自分の強みを仕事に活かし仕事を楽しむ」である。
これは常々自分が感じている、そして苦しんでもいるテーマである。
やはり自分の強みを活かした仕事をしたいし、その方が生産的でもあり、かつ精神衛生上もよろしいと思う。
たとえば自分だと、結合テストなどを延々と実施することが結構苦痛に感じてしまう。また、ソースを延々と調査してgrepした結果を1つ1つ確認するといった作業も苦痛に感じる。
機械的にこなせる仕事への耐性があまりにないのだろう。
しかし逆に創意工夫をしなければならない仕事に対しては、ワクワクして取り組むことができる。工夫をしたことがどのような結果になるのかを測定することも楽しみだし、そもそも工夫を考えること自体が好きである。
この課題への答えの1つは、自分の強みや価値を感じることを中心に仕事を構成できるよう、ジョブ・デザインを行うことである。
今日の仕事は、仕事を行う人の裁量範囲が広く、同じ仕事をするにしても幾通りのやり方がある。そのやり方を工夫する余地があり、そこにオリジナリティを付与することができるのだ。そこで自分の強みを活かせる方法を考え、仕事をより自分の天職に近づけていく動的なプロセスを「ジョブ・デザイン行動」と呼ぶ。
このような行動を通じて、より熱中できる仕事を獲得していく過程が重要だと考えている。
●仕事への挑戦 = 仕事を楽しむこと
カリキュラム「自分の強みを仕事に活かし仕事を楽しむ」を構成するのは4つの科目である。
4つの科目は以下で構成した。
- 1)キャリアと自分との関わりを考える
- 2)自分の強みを理解する
- 3)仕事に挑戦する、自律・独立する
- 4)著名人にみる仕事観
ここには、これまで自分のやりたい仕事ができないという苦労と、やりたい仕事をどのように獲得すればいいのかの知恵を盛り込んだつもりだ。
やはり「仕事を楽しむ」ということは、「知的好奇心を持って、仕事上の問題を自分の挑戦課題として本気で取り組み、取り組みの中でリーダーシップを発揮して周囲を巻き込みながら、目的を達成する」という一連のサイクルを繰り返すものだと思う。そしてこのサイクルを回すたびに、自分のスケールが1つ大きくなるのだ。
そこで自分なりに「仕事への挑戦プロセス」を定めてみた。
まずは挑戦する課題を見つけ出さねばならない。
これは問題意識を持ち、現実と理想とのギャップを認識するとことろから始まる。
目先の実作業だけを見ていると、一見問題がないように見えるが、視点を上げてみればギャップはいたることろに存在するのだ。そのため、視点を上げることが問題意識を持つことの第一歩になる。
問題や課題を見つけたら、それにチャレンジすることが次の一歩である。しかし、そうはいっても、なかなかモチベーションが上がらない。ここでモチベーションを上げる方法を理解しておく必要がある。
課題に取り組んだら、リーダーシップを発揮してビジョンを示し、周囲を巻き込み、根気強く課題達成のために行動する。
課題を達成すると組織・個人の両面で成長が得られる。ここでは組織の成長は置いておき、個人の成長に焦点を当てる。課題を達成することで、自分の理想とする仕事やキャリアの開発に一歩近づくのだ。
仕事は、
- 自分ができること
- 自分がしたいこと
- 自分が価値を感じること
の3つの円が重なったものができていると非常に満足感が高くなる。
この3つの円をできるだけ重なるように、自分の仕事を動的に変化させる過程が「仕事への挑戦プロセス」なのである。そして、このプロセスを繰り返すことで、自分の描くビジョンのスケールアップ、影響を及ぼす範囲のスケールアップ、仕事の規模のスケールアップを図っていく。これこそが「自己成長」そのものだろう。
4つの科目は、仕事への挑戦プロセスの一部に対応しており、全部の科目を学習することで、仕事への挑戦プロセスを回すことの面白さ・大切さが理解できるようになると思っている。
キャリア論、モチベーション論、リーダーシップ論のエッセンスだけを取り出すので、やや表面的な内容にはなるが、それでも自分独自の「仕事への挑戦プロセス」といったような切り口で編集しているので、それなりにオリジナリティのある資料になっていると思う。
資料が完成し、教育が終わるたびにこのブログへ少しずつアップしようと考えている。
稚拙な内容も含まれているが、皆様からのフィードバックによって、少しでも良い内容にブラッシュアップしたいと考えている。
資料の一部を。。。
仕事への挑戦プロセスをもうちょっと展開したもの。